「これ、買うべき?」と聞かれたら、私は「あなたが時計に求めるもの次第」と答える。オーデマピゲコピーのロイヤルオーク、26231OR.ZZ.D003CA.01。ピンクゴールドのケース、ダイヤモンドのベゼル、そしてブルーのタペストリー文字盤。スペックだけ見れば「間違いなく良い時計」。では、なぜここで「買いか?」と問うのか。それは、この時計が「万人向け」ではないからだ。
まず、ケースサイズがミソ
37mm。メンズとしては小ぶり、レディースとしては大きめ。この曖昧なサイズ感が、この時計の最大の特徴。男性がつければ「小さめのロイヤルオーク」として、女性がつければ「ボリュームのあるジュエリーウォッチ」として成立する。18Kピンクゴールドのケースは、イエローゴールドほど派手ではなく、日本人の肌色に非常に馴染む。ベゼルにセッティングされたダイヤモンドは控えめな輝き。ギラギラしておらず、上品さを保っている。
文字盤は伝統のプチ・タペストリー
ブルーの幾何学模様は、光の角度で表情を変える。インデックスはピンクゴールドのバトンタイプ。3時位置の日付表示窓は、文字盤の色に合わせてブルーで統一。針はロイヤルオーク伝統の形状。夜光は塗布されていない。この時計を暗闇で見る機会は、ほとんどないから。
ムーブメントは自社製2385
自動巻き、パワーリザーブ約40時間。垂直クラッチではなくカム方式だが、実績あるこのムーブメントは信頼性が高い。クロノグラフ機能付きで、3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計、9時位置にスモールセコンド。日付表示は4時と5時の間。シースルーバックからは、22Kゴールド製ローターとコート・ド・ジュネーブ装飾を鑑賞できる。防水は50m。手洗いや雨程度なら問題ない。
この時計が向かない人
・クロノグラフを頻繁に使う人(パワーリザーブが短め)
・大きなケースが好きな人(37mmは小さいと感じるかも)
・ダイヤモンドが苦手な人(ベゼルはダイヤありき)
・価格を気にする人(APの中ではエントリークラスだが、それでも高額)

この時計が刺さる人
・「ロイヤルオークの八角形が好きだけど、41mmは大きすぎる」という人
・「ピンクゴールドとダイヤの組み合わせで、かつスポーティな時計が欲しい」という人
・「性別を問わず使える一本」を探しているカップル
・「所有する喜び」と「使う楽しさ」の両方を、ほどよいバランスで味わいたい人
NAKANO777結論
26231OR.ZZ.D003CA.01は、「万人におすすめできる」時計ではない。しかし、「この一本を選ぶ自分の目線」に自信がある人にとっては、極めて魅力的な選択肢になる。実物を見て、そのピンクゴールドの肌なじみと、ブルー文字盤の深みを確かめてみてほしい。きっと、「買いかどうか」の答えは、その瞬間に出る。
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